私が思うインストの魅力

インスト(instrumental music)と聞くと、ボーカルがメインの楽曲に比べて少しマニアックな印象を持たれる方も少なくないのではないでしょうか。

 

最初に言うと、私も歌ものが大好きですし、よく聴きます。

人の歌声はやはり特別。歌詞の力も大きい。

 

でも気分によって、心が(耳が?)インストを求める時があります。

第一回の今日は、改めて自分なりにインストに惹かれる理由を考えてみました。

 

私がインストを聴く理由は楽器を演奏するからだけではないと思うので、今まであまり馴染みがなかった方にも是非もっと身近に感じていただけたらと思います。

音域、リズム、ハーモニー、全てにおいて自由度が高い

音程の跳躍あり、変拍子あり、変わった和音の響きやコード進行・・・聴いていて「ん?今何が起きた?」と聴き手の好奇心をくすぐるポイント盛り沢山です。

 

歌詞がない分、曲のイメージの解釈も聴き手の自由です。タイトルや曲の説明から連想したりもできますが、そこまで把握していなくても、「感じる」ことを楽しめるジャンルだと言えると思います。

 

 

ソロの美しさ、楽器の絡み合いの妙

楽器には底知れない力があると思います。

 

一つの楽器のみがソロで音を奏でる時、垂直方向の響きと、水平方向の響きの両方が、じわーっと広がるのがよりよく感じられる気がします。一音一音(特に最初の一音)のしずくが水面に落ちて、そのまま水面下に深く深く沈み込むような、研ぎ澄まされた響きと、これと同時に波紋のように四方八方に優しく広がっていって、周囲と共鳴し、聴き手を包み込んだり、語りかけるような響き。

楽器の調べにしばし時間や心の雑音を忘れて、音に自分が溶けていく感じでしょうか。

 

 

同じ楽器でも奏者によって音色が違いますので、理屈抜きで「この人の音が好き」という楽しみ方もあると思います。

 

ちなみにソロというと、音程のある楽器が旋律を奏でるイメージが強いですが、ドラムソロも力強く心に響きます。例えばこちら。歌うような演奏、圧巻です。

 

他方、楽器と楽器がぶつかり合い、絡み合う合奏は、エネルギーが膨らむ分、思わず聴いているうちに自然と体を動かしてしまうこともあるのではないでしょうか。インストの楽曲ではアドリブの尺が長いことが多いですが、メインの楽器に周りが瞬時に反応するので、会話やキャッチボールによく例えられます。

 

最近ではテクノロジーの進歩で、一人でいくつものパートを作れますし、アコースティックの楽器では表現できないエフェクトをかけたり、音いじりも自由です。個人的にどちらかを選べと言われれば、アコースティックの響きが好きですが、電子的な音楽制作はこれからも目が離せません。

テクニックに惚れる

テクニックと一言で言ってもいろんな面があります。

 

上記でも触れた、その人ならではの楽器の美しい音色。

 

正確な演奏や超絶技巧と呼ばれる巧みな手さばき指捌きには、思わず引き込まれてしまうものです。純粋に「かっこいい」と思わせる力があります。

 

はたまた、昔からある楽器の新しい奏法を編み出して話題になるアーティストもいたりします。

 

優れた弾き手が楽器の可能性を最大限に引き出し、逆に素晴らしい楽器もアーティストの創造力を引き出す、という相乗効果。

 

ちなみに、今でこそ、YouTubeで何度でも演奏動画を見ることができますが、少し前は、ライブで目の前の演奏に一つも見逃すまいと見入ったものです。(凄すぎて何をしているのか分からない時もあったなあ)

集中を邪魔しないBGMとしても

ここまで書いてきた楽しみ方は、「音楽を聴く」という姿勢で向き合った場合の話ですが、インストはBGMとしてもおすすめです。人の歌声で歌詞が聞こえてくると、どうしても耳が持っていかれてしまいがちですが、楽器の音は、勉強や作業のお供として最適。

部屋で音楽をかけておくのは、おうち時間を彩る要素としてとても素敵だと思います。

 

手前味噌ですが、Drawの1stアルバム「Humming Song」は軽快な曲が多いためか、家事がはかどると評判でした。

まとめ

ということで、インストの魅力を私なりに書いてみました。

「インスト」と言ってもその種類は多岐にわたります。確立されたクラシック、ジャズ・フュージョン、ラテン、イージーリスニング、映画のサウンドトラックなどのジャンル、聞きやすさもポピュラーなもの、ミニマルなものから難解なものまで色々です。別の記事で、おすすめの音楽も書いてみたいと思います。

 

それではまた!